日本語教員試験の合格点は?合格基準・点数の目安・自己採点ができない理由

日本語教員試験の合格基準は、基礎試験が5区分それぞれで6割程度かつ総合で8割程度、応用試験が総合で6割程度です(年度により調整あり)。点数に置き換えた目安、基礎試験と応用試験の関係、過去の合格基準点や試験問題・正答の公表状況、結果通知の見方を整理します。

本記事は公開日時点の情報です。制度・試験・講習の内容は変更される場合があるため、最終判断は必ず文部科学省などの公式情報で確認してください。

日本語教員試験の合格点は何点?

日本語教員試験の合格基準は、点数ではなく割合で定められています。基礎試験は「必須の教育内容で定められた5区分それぞれで6割程度の得点があり、かつ総合得点で8割程度の得点があること」、応用試験は「総合得点で6割程度の得点があること」です。どちらも、年度ごとの難易度差などにより合格基準の調整が行われることがあります。

基礎試験は100問・100点満点、応用試験は読解60問と聴解50問の合計110問・110点満点なので、割合をそのまま点数にすると基礎試験は総合80点程度、応用試験は66点程度が目安になります。ただしこれは編集部の換算で、文部科学省が「何点以上で合格」という点数を公表しているわけではありません。

試験満点公式の合格基準点数に置き換えた目安(編集部の換算)
基礎試験100点(100問、1問1点)5区分それぞれで6割程度、かつ総合で8割程度総合80点程度。区分ごとにも6割程度が必要
応用試験110点(読解60問と聴解50問、1問1点)総合で6割程度66点程度

合格基準は令和8年度日本語教員試験実施要項(令和8年2月6日)と試験案内による。点数の目安は割合を満点に掛けた編集部の換算で、公式が点数を示したものではなく、年度ごとに調整される場合があります。

基礎試験の「区分ごとに6割程度」の意味

基礎試験は総合で8割程度に加えて、5つの区分それぞれで6割程度の得点が必要です。得意な区分で点を稼いでも、1つの区分が6割程度に届かなければ合格基準を満たしません。試験案内には区分ごとのおおよその出題割合が示されています。

区分おおよその出題割合問題数の目安(編集部の換算)
(1)社会・文化・地域約1〜2割10〜20問程度
(2)言語と社会約1割10問程度
(3)言語と心理約1割10問程度
(4)言語と教育(教育実習を除く)約3〜4割30〜40問程度
(5)言語約3割30問程度

出題割合は令和8年度試験案内による。問題数の目安は100問に割合を掛けた編集部の換算です。応用試験は区分を横断する出題のため、区分ごとの出題割合は示されていません。

基礎試験と応用試験の関係(片方だけ合格した場合)

基礎試験と応用試験の結果の組み合わせで、次回以降の扱いが変わります。文部科学省の「日本語教育機関認定法 よくある質問集」Q4-2-12にも同じ説明があります。基礎試験の合格を次回以降に持ち越せることは、両方を受ける人にとって大きな意味があります。

  • 基礎試験と応用試験の両方を受験して基礎試験が合格点に達しない場合、応用試験は採点されず、試験全体が不合格になる。応用試験で高得点でも次回は両方を受け直す
  • 基礎試験が合格点に達し応用試験が不合格の場合は、基礎試験合格証明書が交付される。次回以降の試験でその写しを提出すると基礎試験が免除され、応用試験のみの受験(受験料17,300円)になる
  • 基礎試験が免除される人(養成機関ルート、経過措置C・D-1・D-2ルートなど)は応用試験の合格基準だけで判定される
  • 基礎試験の受験が必要な人が基礎試験を欠席して応用試験だけ受けた場合も採点されず、試験全体が不合格になる

過去の年度の合格基準点は公表されている?

文部科学省が公表した令和6年度・令和7年度の実施結果には、受験者数・合格者数・合格率と、試験免除の区分別・ルート別の内訳が載っていますが、その年度の実際の合格基準点(何点で合格としたか)や、調整が行われたかどうかは記載されていません。2026年10月6日時点で、文部科学省の日本語教員試験のページや実施結果の資料に、合格基準点を点数で示したものは掲載されていません。合格率については別記事「合格率・合格者数」で表にしています。

試験問題と正答は公表される?自己採点はできる?

日本語教員試験では、試験問題冊子は解答終了後にマークシートとともに回収され、持ち帰ることができません。試験案内には、試験問題は文部科学省の機密情報かつ著作物であり、複製、録画、録音、筆写、記憶による再現などの方法で持ち出して公開・共有・伝達することは一切禁止と書かれています。違反には警察への通報を含む法的措置があり、漏えいが確認された場合はその人の試験が無効になります。

2026年10月6日時点で、文部科学省の「日本語教員試験に関すること」のページに掲載されているのは、出題範囲と、令和5年度に実施された試行試験の問題の一部を収めた「出題内容及びサンプル問題」(解答付き、聴解は音声あり)です。令和6年度・令和7年度に実施された本試験の問題と正答は、同ページには掲載されていません。文部科学省の「よくある質問集」でも、公表しているのは試験の「概要や出題内容等」とされています。

そのため、他の資格試験のように試験後に正答と照らし合わせて自己採点することは、仕組み上できません。試験後にインターネット上で見かける「解答速報」や問題の再現は公式のものではなく、問題の再現や共有そのものが試験案内で禁止された行為にあたります。当サイトでも独自の解答や予想は作りません。合否は2026年(令和8年)12月18日(金)予定の結果通知で確かめることになります。

公表されているもの内容場所
出題範囲養成課程コアカリキュラムの必須の教育内容50項目と、基礎試験の区分別出題割合文部科学省ページ「出題内容及びサンプル問題」、試験案内
サンプル問題令和5年度試行試験に出題された問題の一部(基礎試験、応用試験の聴解・読解)と解答。聴解は音声付き文部科学省ページ「令和7年度日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題」
本試験の問題・正答(令和6年度・令和7年度)掲載なし(2026年10月6日時点)(なし)
年度ごとの合格基準点掲載なし(2026年10月6日時点)(なし)

文部科学省「日本語教員試験に関すること」「日本語教育機関認定法 よくある質問集」Q4-2-6、令和8年度試験案内(2026年10月6日閲覧)による。

結果通知の見方と、その後の流れ

試験の合格に有効期限はなく、合格後は任意の時期に実践研修を修了して登録申請ができます(よくある質問集Q4-2-10)。ただし経過措置で実践研修の免除を受ける人は、2029年(令和11年)3月31日までに登録申請を行う必要があります。

項目内容
結果通知日2026年(令和8年)12月18日(金)予定(変更される場合あり)
通知方法日本語教員試験システムのマイページ。結果通知書の郵送はなし
合格の場合同日からマイページで合格証書をダウンロード。期限は2027年(令和9年)5月31日(月)
仮合格の場合修了見込み・学位取得見込みで受験した人。2027年(令和9年)4月30日(金)までに証明書をアップロードしないと取消
基礎試験のみ合格の場合基礎試験合格証明書が交付され、次回以降は基礎試験が免除
不合格の場合次回の試験に出願して受け直す。令和9年度の日程は未公表(2026年10月6日時点)

令和8年度試験案内と日本語教員試験システムのお知らせによる。

試験後の過ごし方(結果通知までにできること)

  • 合格基準は割合で示され点数は公表されないため、手応えから合否を決めつけない。基礎試験は区分ごとの6割程度も条件なので、総合の手応えだけでは判断できない
  • 結果通知日(12月18日予定)と、合格証書のダウンロード期限(2027年5月31日)、仮合格者の書類提出期限(2027年4月30日)をカレンダーに入れる
  • 試験ルートの人は、不合格に備えて登録実践研修機関の募集時期や、来年度の試験案内の時期(令和8年度は6月12日に掲載)を把握しておく
  • 試験の内容をSNSなどに書かない。問題の再現や共有は禁止されており、試験が無効になることがある

今後の更新について

文部科学省が令和8年度の試験問題や正答、合格基準点を公表した場合、または結果通知の日程に変更があった場合は、この記事に追記します。更新通知は当サイトのメール登録で受け取れます。

編集部の視点:「合格点」を探すより、区分の穴をなくす

「何点取れば受かるのか」を知りたい気持ちは当然ですが、この試験は点数の合格基準を公表せず、問題も持ち帰れないため、試験後に点数で合否を見積もることはできません。編集部としては、合格点探しに時間を使うより、基礎試験の5区分それぞれで6割程度を下回らない状態を作ることに学習時間を向けるのが現実的だと考えています。出題割合の小さい「言語と社会」「言語と心理」は約10問ずつと想定されるので、ここで4問落とすと区分の6割を割り込む計算になります。出題数が少ない区分ほど1問の重みが大きい、という見方です。

応用試験は総合6割程度で区分ごとの条件がないため、読解60問と聴解50問をまたいで点を取ればよい設計です。聴解に不安がある人は読解で稼ぐという配分も成り立ちますが、聴解は遅刻が一切認められず午後の最後に行われるため、体力と時間の管理が得点に直結します。

試験後の「解答速報」や問題の再現投稿には近づかないことをおすすめします。試験案内は問題の再現や共有を禁止し、漏えいが確認された人の試験を無効にすると明記しています。自分が書き込まなくても、再現情報に基づく自己採点は正しさの保証がなく、結果通知までの1か月半を不安定にするだけです。

よくある質問

日本語教員試験は何点で合格ですか?

点数ではなく割合で定められています。基礎試験は5区分それぞれで6割程度かつ総合で8割程度、応用試験は総合で6割程度です。100点満点と110点満点に置き換えると基礎80点程度、応用66点程度が目安ですが、年度ごとの難易度差などで調整されることがあり、公式が点数を公表しているわけではありません。

試験後に正答は公開されますか?自己採点はできますか?

2026年10月6日時点で、令和6年度・令和7年度の本試験の問題と正答は文部科学省のページに掲載されていません。問題冊子は回収されて持ち帰れないため、自己採点は仕組み上できません。公開されているのは出題範囲と、試行試験のサンプル問題(正答付き)です。

基礎試験だけ合格した場合、来年は応用試験だけ受ければいいですか?

はい。基礎試験が合格点に達し応用試験が不合格の場合は基礎試験合格証明書が交付され、次回以降はその写しを提出することで基礎試験が免除されます。逆に基礎試験が不合格だと応用試験は採点されず、次回は両方を受け直します。

合格基準の「調整」とは何ですか?

実施要項と試験案内に、基礎試験・応用試験ともに年度ごとの難易度差などにより合格基準の調整を行うことがあると書かれています。どの年度にどのような調整があったかは公表されていません。

結果はどこで、いつ確認できますか?

2026年(令和8年)12月18日(金)の予定で、日本語教員試験システムのマイページで通知されます。郵送はありません。合格者は同日から合格証書をダウンロードでき、期限は2027年(令和9年)5月31日(月)です。

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この記事の公式確認ソース

確認日: 2026-10-06

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