日本語教員試験の合格率は?令和6年度・令和7年度の合格者数と結果の読み方

日本語教員試験の合格率は、令和6年度が62.6%、令和7年度が67.5%です。ただしこの数字には試験を全部免除された人も含まれます。文部科学省の実施結果をもとに、受験者数・合格者数・合格率を試験免除の区分別、資格取得ルート別の表にし、分母の違いによる読み方の注意をまとめます。

本記事は公開日時点の情報です。制度・試験・講習の内容は変更される場合があるため、最終判断は必ず文部科学省などの公式情報で確認してください。

日本語教員試験の合格率は?

文部科学省が公表した実施結果によると、日本語教員試験の合格率は令和6年度(2024年11月17日実施)が62.6%、令和7年度(2025年11月2日実施)が67.5%です。ただし、この「合格率」の分母には、経過措置で基礎試験・応用試験の両方を免除された人(全試験免除者)が含まれ、全試験免除者は全員が合格者として数えられています。

基礎試験と応用試験の両方を受験した人(全試験受験者)だけで見ると、合格率は令和6年度が9.3%、令和7年度が35.7%です。基礎試験が免除され応用試験だけを受けた人では、令和6年度が61.0%、令和7年度が70.0%でした。どの数字を「合格率」と呼ぶかで印象がまったく変わるため、この記事では公式の区分のまま表にします。

年度試験日受験者数合格者数合格率
令和6年度2024年(令和6年)11月17日(日)17,655人11,051人62.6%
令和7年度2025年(令和7年)11月2日(日)17,597人11,876人67.5%

文部科学省「令和6年度日本語教員試験実施結果について」「令和7年度日本語教員試験実施結果について」による。合格者には経過措置による全試験免除者を含みます。

試験免除の区分別の合格率

公式の実施結果は、受験者を「全試験受験者(基礎試験と応用試験の両方を受験)」「基礎試験免除者(応用試験のみ受験)」「全試験免除者」の3つに分けて集計しています。

年度区分受験者数合格者数合格率
令和7年度全試験受験者(A)3,796人1,355人35.7%
令和7年度基礎試験免除者(B)10,949人7,669人70.0%
令和7年度全試験免除者2,852人2,852人(示されない)
令和7年度(A)と(B)の合計14,745人9,024人61.2%
令和6年度全試験受験者(A)3,947人366人9.3%
令和6年度基礎試験免除者(B)7,750人4,727人61.0%
令和6年度全試験免除者5,958人5,958人(示されない)
令和6年度(A)と(B)の合計11,697人5,093人43.5%

文部科学省の各年度実施結果「試験免除状況別内訳等」による。全試験免除者の合格率は公式資料では示されていません。

資格取得ルート別の受験者数・合格者数

実施結果には、出願時のルート別の内訳も載っています。合格率は「応用試験合格者数÷受験者数」で、基礎試験が不合格だった人は応用試験を受けても採点されないため、応用試験合格者数から除かれています。

ルート年度受験者数基礎試験合格者数応用試験合格者数合格率
試験ルート令和7年度3,538人1,309人1,269人35.9%
試験ルート令和6年度3,681人323人322人8.7%
養成機関ルート令和7年度2,409人免除1,686人70.0%
養成機関ルート令和6年度該当者なし(なし)(なし)(なし)
経過措置Cルート令和7年度6,711人免除4,708人70.2%
経過措置Cルート令和6年度5,530人免除3,365人60.8%
経過措置D-1ルート令和7年度1,245人免除842人67.6%
経過措置D-1ルート令和6年度1,539人免除928人60.3%
経過措置D-2ルート令和7年度584人免除433人74.1%
経過措置D-2ルート令和6年度681人免除434人63.7%
経過措置E-1ルート令和7年度625人免除免除(示されない)
経過措置E-1ルート令和6年度1,228人免除免除(示されない)
経過措置E-2ルート令和7年度2,227人免除免除(示されない)
経過措置E-2ルート令和6年度4,730人免除免除(示されない)
経過措置Fルート令和7年度258人87人86人33.3%
経過措置Fルート令和6年度266人44人44人16.5%

文部科学省の各年度実施結果「資格取得ルート別内訳」による。令和6年度の養成機関ルートは、出願時点で登録日本語教員養成機関が存在しなかったため該当者なしとされています。

出願者数の推移(地区別)

出願者数は実施結果とは別に、試験前に「出願状況」として公表されます。令和6年度は18,387人、令和7年度は18,313人でした。地区別では関東が最も多く、令和7年度は8,138人です。全試験免除者は地区に分けず別枠で数えられています。

地区令和6年度令和7年度
北海道241人323人
東北305人398人
関東6,496人8,138人
中部1,175人1,460人
近畿2,569人3,087人
中四国481人792人
九州1,019人1,097人
沖縄143人166人
試験を全て免除される者5,958人2,852人
合計18,387人18,313人

文部科学省「令和6年度日本語教員試験出願状況について」(令和6年11月15日)「令和7年度日本語教員試験出願状況について」(令和7年10月31日)による。令和8年度の出願状況は2026年10月6日時点で未公表です。

合格率を読むときの注意(分母の違い)

  • 全体の合格率(62.6%、67.5%)は全試験免除者を含む。全試験免除者は全員が合格者に数えられるため、全体の合格率は試験の難しさをそのまま表す数字ではない
  • 試験の難しさに近いのは「全試験受験者」の合格率(令和6年度9.3%、令和7年度35.7%)と「基礎試験免除者」の合格率(61.0%、70.0%)。自分がどちらの区分で受けるかで参照する数字が変わる
  • 全試験受験者は基礎試験と応用試験の両方に合格する必要がある。基礎試験が不合格なら応用試験は採点されないため、合格率は二段構えの結果になる
  • 令和7年度に全試験受験者の合格率が大きく上がった理由は公式資料には書かれていない。合格基準は年度ごとの難易度差などで調整されることがあるため、年度間の比較は幅をもって見る
  • 「合格者」には、出願時点で課程修了などが見込みだった人も含まれる。この人たちは翌年4月30日までに書類を提出しなければ合格が無効になるため、最終的な合格者数は公表値と一致しない可能性がある
  • 全試験免除者の人数は令和6年度5,958人から令和7年度2,852人に減り、合格者数全体の中身が変わっている。合格者数の増減だけで難易度を語らない

令和8年度の結果はいつ、どこで公表される?

令和8年度(2026年11月8日実施)の結果通知は2026年(令和8年)12月18日(金)の予定で、受験者には日本語教員試験システムのマイページで通知されます。全体の実施結果は、令和6年度は合格発表当日の12月20日に、令和7年度も合格発表当日の12月12日に、文部科学省の報道発表として公表されました。令和8年度も結果通知日の前後に文部科学省の「報道発表一覧」に載ると見込まれますが、公表日は公式の発表を待ちます。出願状況は令和6年度が11月15日、令和7年度が10月31日に公表されており、令和8年度分も試験の前後に公表されるとみられます。

年度出願状況の公表試験日合格発表・実施結果の公表
令和6年度2024年(令和6年)11月15日2024年(令和6年)11月17日(日)2024年(令和6年)12月20日(金)14時
令和7年度2025年(令和7年)10月31日2025年(令和7年)11月2日(日)2025年(令和7年)12月12日(金)14時
令和8年度未公表(2026年10月6日時点)2026年(令和8年)11月8日(日)2026年(令和8年)12月18日(金)予定

文部科学省「日本語教員試験 報道発表一覧」と各年度の実施結果、令和8年度試験案内による。

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令和8年度の出願状況や実施結果が公表されたら、この記事に追記します。更新通知は当サイトのメール登録で受け取れます。

編集部の視点:自分の区分の数字だけを見る

「合格率67.5%」という見出しだけを見て安心した人も、「全試験受験者は9.3%」という数字だけを見て諦めた人も、どちらも判断を誤ります。前者は全試験免除者を含む数字で、後者は令和6年度の初回だけの数字です。自分が受けるのは基礎試験と応用試験の両方なのか、応用試験だけなのかを確かめ、その区分の2年分の数字を並べて見るのが、この表の正しい使い方だと編集部は考えています。

試験ルートで両方を受ける人にとって本当の壁は基礎試験です。令和6年度は試験ルート3,681人のうち基礎試験合格が323人で、基礎に受かった人のほとんど(322人)が応用も通っています。令和7年度も基礎合格1,309人に対し応用合格1,269人です。つまり基礎試験を越えられれば応用試験の合格率は高く、学習時間の配分は基礎試験の5区分を均等に底上げすることに向けるのが筋です。基礎試験は区分ごとに6割程度の得点が求められるため、得意分野で稼いで苦手分野を捨てる作戦は通りません。

もうひとつ、養成機関ルートの合格率70.0%(令和7年度)とCルートの70.2%は、応用試験だけを受けた人の数字です。これから養成課程に入る人が「7割受かる試験」と受け取るのは早計で、課程を修了して基礎試験が免除された後の数字だと理解しておく必要があります。

よくある質問

日本語教員試験の合格率は何%ですか?

文部科学省の実施結果では、令和6年度が62.6%、令和7年度が67.5%です。ただし全試験免除者を含む数字で、基礎試験と応用試験の両方を受けた人に限ると令和6年度9.3%、令和7年度35.7%、応用試験だけを受けた人では61.0%、70.0%です。

基礎試験の合格率はどのくらいですか?

公式資料に基礎試験単独の合格率は示されていませんが、試験ルートでは令和6年度に3,681人中323人、令和7年度に3,538人中1,309人が基礎試験に合格しています。Fルートは令和6年度266人中44人、令和7年度258人中87人です。

合格者数には免除された人も入っていますか?

はい。実施結果の「合格者」には経過措置による全試験免除者(令和6年度5,958人、令和7年度2,852人)が含まれます。全試験免除者は出願して確認を受ければ全員が合格者になります。

令和8年度の合格率はいつわかりますか?

令和8年度の結果通知は2026年(令和8年)12月18日(金)の予定です。令和6年度・令和7年度はいずれも合格発表当日に文部科学省が実施結果を公表しているため、令和8年度も同じ頃に公表されると見込まれますが、公式の発表を待ってください。

合格率は年によってなぜ違うのですか?

公式資料に理由の説明はありません。合格基準は年度ごとの難易度差などで調整されることがあるとされ、受験者の構成(免除区分の人数)も年度で変わります。年度間の比較は幅をもって見てください。

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この記事の公式確認ソース

確認日: 2026-10-06

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